眼底の中心部の網膜の下に水がたまって、見づらくなる病気です。この部分は視力を出す重要な場所なので視野の中心部が見づらくなったり、ものが小さくみえたり、ゆがんだりという症状が起こります。原因の詳細は不明ですが、比較的働き盛りの男性の片眼におこるケースが多く認められます。過労や寝不足、ストレスが誘因となって生じることもあるので、できるかぎり過労をさけ安静にする必要があります。 診断をより確実にするためには、腕の血管から造影剤を注入する蛍光眼底検査を行います。 造影剤の漏出箇所がわかればその部分にレーザー光線をあてて治療する場合もありますが、漏出箇所が網膜の中心部に近い場合はレーザー治療によって視野の中心が見づらくなってしまうこともありますのでレーザー治療の適応にはなりません。 治療薬剤として、消炎剤、循環改善剤などの内服を用いますが、すぐに著効をしめすというほどの効果は期待できません。一般には2−3ヵ月で改善することが多く、重篤な視力障害を残す可能性はほとんどありませんが、再発しやすく、軽度の視力低下が持続してしまうこともあります。