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緑内障は徐々に視野が欠けていく病気です。眼圧検査と視野検査が緑内障の検査のなかで最も重要です。視野が欠ければ自覚的に気付くだろうと思われている方が多いのですが、実際には視野欠損はかなり進行するまで、自覚症状としては現れません。この点が緑内障の恐ろしいところで、自覚的に視野欠損に気付いたときにはもう手遅れという状況が少なくありません。
緑内障の視野検査には検査員が指標を動かしながら測定するものと、器械が自動的に点滅信号をだして測定する自動視野計があります。近年、自動視野計はプログラムの改良が進み、より短時間に患者さんに負担をかけないで検査ができるようになってきました。視野検査は4ヶ月毎程度に定期的に同じ器械を用いて経過を観察する必要があります。
経時的に視野検査のデータが蓄積されることによって緑内障のステージが悪化しているかどうかがわかります。最新のプログラム(GPA)を用いることで悪化のスピードと将来のステージの予測が可能になります。これらの結果に基づいて治療方針にフィードバックして治療薬の追加や変更などを決定します。
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